木の家に似合うものを作ったり、販売したり、地元住吉区の名店を紹介したりしています。運営は大阪市住吉区の工務店「藏家」です。

手ぬぐい工場見学 その1

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蔵堂堂頭  大阪芸術大学芸術学部建築学科卒業後、 小さな工務店を4社ほど勤務 2010年 藏家 として独立 2013年 株式会社 藏家 に法人化 2015年 藏堂 事業開始

スタッフの鶴田です。

先日、念願だった「手ぬぐい工場の見学」に行って来ましたーーー!!!

と、いうことで見学の様子をご紹介致します。

まずは晒(さらし)工場へ。

 

今回お邪魔したのは・・・

株式会社三共晒さんです。

設立は昭和50年4月2日と意外と若い?

かと思いきや、これは法人としての設立だそうで、戦前より営んでおられ現在の社長は4代目とのことです。

いやー、やっぱり堺の手ぬぐい文化は歴史がありますね。

まず案内してもらったのは生機の保管庫。

※生機とは(「きばた」と読みます)、布生地の染加工する前の布生地の事です。

 

どーーーーーーーん!!!!とまあ、凄い量。

この生機を晒すのですが・・・

 

そもそも晒す(さらす)って何やねん?

晒(さらし)とは織物や糸から不純物をとりのぞき漂白すること。

つまり、晒すことで生地の不純物がとれ、吸水性が増し、また染色しやすくなるんですね。

そして晒が不十分だと「手ぬぐいを綺麗に染められない」ということになります。

 

たしかに晒す前の状態はうっすらとクリーム色をしてます。

専用の大きな金属のカゴに生機を並べて・・・

そのカゴをクレーンで専用の釜の中へ・・・

一度に6カゴ晒すことができるとの事です。

釜の中では「糊抜き→精錬→中和→漂白→水洗い」の工程を24時間以上かけて行います。

現在ではコンピューターで管理していますが、昔は当然、全部手作業!!

石炭を使って暑かったやろなぁ、それでも作る人がいたから現代まで続いてきやんやなぁぁ。と、ちょっと感動しました。

釜から出した手ぬぐいは、お見事!!真っ白!!

これを取り出していくのですが・・・

これが重くて重労働!!!

「おっおおおおおぉぉぉぉ~」と、その重みを感じるカシラ

釜から取り出したら・・・

遠心分離器で脱水します。

この遠心分離器に並べる作業もコツがあるそうで、並べ方が悪いと「最悪、死に至る」こともあるそうです。※過去に他社さんで亡くなられた方もいるそうです。

恐ろしや。。。

遠心分離器から取り出したら・・・

アイロンでシワを伸ばしながら乾燥させます。

これは以前に行ったタオル工場と同じですね。

乾燥が終わったら、生地を一定の長さに揃えて畳みます。

 

さあ、これで「晒」が出来ました!!

次は染色作業ですよーーー!!!(続く)

<おまけ>

今回、見学にご協力頂いた三共晒さんのホームページでは、晒が出来るまでの様子をより詳しく知ることが出来ます。

 

和晒ができるまで - 株式会社三共晒

伝統産業「和晒」を支え続けていきます。

 

また、動画でより解りやすく知ることが出来ます。

 

うん、実に解りやすい。

「君の説明、最初から要らんかったやん!」

今回ご紹介した晒を藏堂でもご購入頂けます。

様々な用途て役立つ晒をご自宅にいかがですか?

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蔵堂堂頭  大阪芸術大学芸術学部建築学科卒業後、 小さな工務店を4社ほど勤務 2010年 藏家 として独立 2013年 株式会社 藏家 に法人化 2015年 藏堂 事業開始

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