手ぬぐい工場見学 その1
スタッフの鶴田です。
先日、念願だった「手ぬぐい工場の見学」に行って来ましたーーー!!!
と、いうことで見学の様子をご紹介致します。
まずは晒(さらし)工場へ。
今回お邪魔したのは・・・
株式会社三共晒さんです。
設立は昭和50年4月2日と意外と若い?
かと思いきや、これは法人としての設立だそうで、戦前より営んでおられ現在の社長は4代目とのことです。
いやー、やっぱり堺の手ぬぐい文化は歴史がありますね。
まず案内してもらったのは生機の保管庫。
※生機とは(「きばた」と読みます)、布生地の染加工する前の布生地の事です。
どーーーーーーーん!!!!とまあ、凄い量。
この生機を晒すのですが・・・
そもそも晒す(さらす)って何やねん?
晒(さらし)とは織物や糸から不純物をとりのぞき漂白すること。
つまり、晒すことで生地の不純物がとれ、吸水性が増し、また染色しやすくなるんですね。
そして晒が不十分だと「手ぬぐいを綺麗に染められない」ということになります。
たしかに晒す前の状態はうっすらとクリーム色をしてます。
専用の大きな金属のカゴに生機を並べて・・・
そのカゴをクレーンで専用の釜の中へ・・・
一度に6カゴ晒すことができるとの事です。
釜の中では「糊抜き→精錬→中和→漂白→水洗い」の工程を24時間以上かけて行います。
現在ではコンピューターで管理していますが、昔は当然、全部手作業!!
石炭を使って暑かったやろなぁ、それでも作る人がいたから現代まで続いてきやんやなぁぁ。と、ちょっと感動しました。
釜から出した手ぬぐいは、お見事!!真っ白!!
これを取り出していくのですが・・・
これが重くて重労働!!!
「おっおおおおおぉぉぉぉ~」と、その重みを感じるカシラ
釜から取り出したら・・・
遠心分離器で脱水します。
この遠心分離器に並べる作業もコツがあるそうで、並べ方が悪いと「最悪、死に至る」こともあるそうです。※過去に他社さんで亡くなられた方もいるそうです。
恐ろしや。。。
遠心分離器から取り出したら・・・
アイロンでシワを伸ばしながら乾燥させます。
これは以前に行ったタオル工場と同じですね。
乾燥が終わったら、生地を一定の長さに揃えて畳みます。
さあ、これで「晒」が出来ました!!
次は染色作業ですよーーー!!!(続く)
<おまけ>
今回、見学にご協力頂いた三共晒さんのホームページでは、晒が出来るまでの様子をより詳しく知ることが出来ます。
また、動画でより解りやすく知ることが出来ます。
うん、実に解りやすい。
「君の説明、最初から要らんかったやん!」
今回ご紹介した晒を藏堂でもご購入頂けます。
様々な用途て役立つ晒をご自宅にいかがですか?